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2012年10月12日 (金)

超訳百人一首 うた恋い。 ニコ動配信版 (7/19~10/8)

 この作品が今年の夏アニメ最高のダークホースでした。
 まったくノーチェック、期待もして無かったし、いえそれ以前に存在すら知らなくって、観てみると、1話目の出だしからしてふざけてるとしか思えなかったんですけど…、お話が進むにつれて思ったのは、

 深く、切なく、儚く、そして美しい!

 なんかふざけたアバンや余韻ブチ壊しなEDすら、本編の哀しさを和らげるための緩衝剤なんじゃないか?と思えるような作品です。

 内容は百人一首に取り上げられている和歌を、歌人が詠んだ状況をちょっとだけ?コメディ・タッチで描いたものですが、タイトルの通り「恋歌」がメインなので、男女の織りなす恋愛模様が綴られる訳です。

 時代的に女性の地位は低く、宮中に居る女性も自由な恋愛は儘ならず、家の都合で相手を決められるのが当たり前という社会。
 そんな中で恋を紡ぐ歌人達の儚くも美しい生き様に涙せずに居られません。

 和歌の訳は文字通り「超訳」で今風な現代文の言い回しで意味を披露されるんですけど、これがなかなかストレートで良いです。
 時にはコミカルな訳をされる和歌もありますけど、その辺りは結構空気読んでます(笑)

 語り部として藤原定家が毎回登場しますが、これが必ずおちゃらけていて、かなり無茶な登場の仕方をします。
 ただ1話冒頭と13話の最後は、彼自身が選んだ百人一首自体に絡むシーンなので、そこだけはマジメになっています。 ラストシーンは締めに相応しい場面になっています。

 構成は毎回1~2組の歌人が取り上げられて、彼らがそれぞれ置かれた立場や、どんな恋愛をしていたのか百人一首に選ばれた和歌の背景を紐解きながら、詠まれる和歌とその訳が描かれます。
 1エピソードはホントに短いと思えるようなものなんですけど、心情的描写がとても細やかで、逢瀬の様も嫌らしくなく美しく描かれています。

 13話の中でハッピーエンドに終わったのはホントに少なく、2話の貞明と綏子くらいじゃないんじゃないかな?という位に悲恋の数々を毎回見せられます。
 それでいて、哀しく切ない話なのに仄かに残る美しい余韻はどこから来るのでしょう?
 それは和歌の持つ言葉の美しさが感じさせるんじゃないかな、と思っています。
 詠った人の想いが凝縮された和歌の持つ表現、美学、あるいは只々篤い想いのパッションがほとばしる言葉のなんという力でしょうか。

 学生時代に否応無く古文の授業を受けてきたわけですけど、受験テクニックとか試験の為の暗記学問的な扱いに終始していたような有様では、とてもそんな美しさや力を感じることは出来ませんでした。
 いえもしかしたら先生方はもっと本質的なことを教えようとしていたのかもしれませんけど、私にそれを感じ取る力がその時に無かったのかもしれません。
 そうならばとても残念な時間を過ごしていたことになりますね…。

 今まさに学生で古文を習っている人に是非観て欲しいです。
 もしかすると、それまで思っていた概念が大きく変わってしまうかもしれないですよ?
 (ただ超訳をそのまま回答に書くと多分点を貰えません!

 全13話のうち、1話だけ「うた変。」というお話が入っています。
 公式アンソロジーの様な番外編で、それまでに登場した歌人達が演じるセルフパロディのような作りになっていて笑わせてくれます。
 本編が切なく哀しいので、その埋め合わせのような感じでしょうか。
 それを挟んで後半に入り、前半より少し下がった年代の歌人達が登場するという構成です。

 アニメ作品としての作りそのものは、超絶作画でもないし、リアリティ追求という訳でも無く、どちらかというと「低予算です!」言わんがばかりの仕上がりで、最近のレベルの高い作品群から見ると、正直残念な部類に入るクオリティかもしれません。
 安定感が足りないし、背景やキャラ画も緻密という訳ではありません。
 ただ本編のエピソードそのもののレベルが高いので、もはや作画なんて凌駕してしまっています(笑)。

 そう、観終わった余韻が「デッサン狂ってる」とか些細なこと(?)を完全に忘れさせています。
 ただし!EDの曲がその余韻をブチ壊してくれるので、はたと現実に引き戻されてしまいますが、あの曲はそれを狙って選ばれたんでしょうか??
 敢えて言わせて貰いますけど、「日本語の持つ美しさ」を表そうとしている作品の最後に崩壊した日本語(というか一部既に日本語ですら無いけど…)の曲を流すってどういう感性してるんでしょうか???
 どうしても納得いかない部分ですね。
 もっと余韻に浸れる相応しい曲を選んで欲しかったです。
 それだけがとても残念でなりません。

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