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2011年5月 1日 (日)

魔法少女まどか☆マギカ  ニコ動配信版 + BD第1巻 (1/16~4/26)

 ちょっと遅くなりましたけど、全話配信で観た後の感想を…。

 初見からある程度、「絶対普通の魔法少女もので終わる訳がない!」と思っていましたけど、モノの見事にやってくれました!!って感じです。
 観終わった後の脱力感のような感覚、切なさを感じる余韻と仄かな温もり、そしていいものを観た!という満足感というか充実感のようなものを覚えました。

 いや~、かつてこれほどインパクトのある魔法少女モノがあったでしょうか?

 オリジナル作品とはいえ、全く予測のつかないストーリー、メルヘンチックなキャラデザインのミスマッチ感、狂気を思わせる異空間の環境設計、良質な音楽、それらが混然となって醸し出す作品世界は、今までのどんな魔法少女モノと乖離しています。
 魔法少女という限定されたカテゴリーから踏み出しても、ここまで完成された独特の世界を構築している作品自体稀有だと思います。
 とにかく圧倒的なインパクトをもって襲いかかって来る、というのが正直な印象です。

 個人的なストーリーの顛末予想では、「結局まどかは魔法少女にならない」(笑)というものでしたけど、当然ハズレました (笑)

 序盤の導入部分では主人公まどかの夢から始まり、その中に登場した魔法少女がまどかのクラスに転校してくるところから始まります。
 そして親友のさやかと共に魔法空間に入り込むことになり、そこで魔法少女としてのほむら、そしてマミと出会います。
 マミから魔法少女のことを聞き、魔法空間に入り込むきっかけとなったキュウべぇから魔法少女への勧誘を受けるまどかとさやかですが、ここから思いも寄らないダークで重苦しい展開へと転がり進むことになります。

 一応2話までは魔法少女モノっぽい体面も持っていましたけど、3話のマミ敗北から急転直下どん底に突き落とされ、10話のほむらの真実が明らかになるまでは一片の光明すらさすことの無い暗黒の密林の中を足を取られながら彷徨い続けるような展開が続きます。

 そして10話から一気に核心に向けての解放が始まり、ほむらとまどかの関係、キュウべぇの正体、まどかの決意など怒涛のクライマックスへと上り詰めて行きます。

 何か願いを叶えて貰った上で魔法少女になり、その代償として魔女と戦い続けなければならない、という契約には隠された事実があり、それは余りにも大きなもので、キュウべぇは核心部分を伏せて契約させようと謀り続けます。
 さやかはその術中に嵌まり、願いを叶えたものの、引き換えに結果としてはその願いさえも彼女自身が意図した結果になることなく絶望へと変節し、彼女自身の崩壊へと至ることになります。

 マミが居なくなった後に現れた新たな魔法少女杏子は信条の違いから、さやかやほむらに対して敵対的な行動に出ますが、次第にまどかたちに打ち解けるものの、やはり自らを犠牲にして消え去ることとなります。

 3人の悲劇を目の当たりにしたまどかは揺れ動き、自身の身の置き所に悩み続けることになりますけど、執拗に勧誘するキュウべぇの誘いに寸でのところで踏みとどまる展開が延々と続き、ほむらの真実を知ることによって確固とした意思を持ちます。

 まどかの決意はあまりに大きく、キュウべぇをして驚愕させるものでしたが、その願いはほむらの想いに対しては複雑な感情を起こさせるもので、まどか本人にも大きなとても大きな代償を課されるものでした。

 その結果は? 実際に観て確かめて欲しいです

 と、一応未見の方を対象にして簡単にまとめてみましたけど、ホント観進めることで明らかになる展開の妙が魅力の作品なので、あまりネタをバラすとつまらないと思うんですよね…。
 といいつつ、ここからは注意デス

 この作品のテーマってなんだろう?と考えると、

 願いを叶える代償は、その願いの大きさに比例する

 ってことなんでしょうか?と思ってみたり…。
 まどかの願いは世界の成り立ち自体を大きく改変してしまうような壮大なもので、それゆえ彼女自身の存在を消し去ることになってしまいました。
 ただ強大すぎる力を持っていた故?、人として魔法少女としてのまどかから遥かに大きな存在として変化することになります。 ほとんど裸の特異点と化しているかも。
 言ってみれば神化してしまう訳ですけど、これはちょっと反則技っぽいかも?(笑)
 願いそのものがそれまでの世界の改変が不可避なものだっただけに、それが実行された場合の時空軸の転換が人類の創生期とほぼ同時期まで遡って起こっていることになり、もはや分岐点自体余りに膨大なものになってしまうと思えるんですけど、ほぼ近似な世界に再構成されているのは、まあお約束ですから…(笑)
 いわば一種の並行世界モノ的展開を迎える訳ですけど、この辺りちょっと見る側で好き嫌いが出るかもしれません。

 あとこの作品でのパターン破りな点で象徴的なのは他ならぬキュウべぇの存在です。
 パターン化された魔法少女モノでは愛玩動物のような使い魔だとか魔法世界の住人だとかが出てきて主人公のパートナーとして活躍する訳ですが、この作品のそれはトンデモナイ極道だった!(苦笑)という設定になっています。
 ほとんど悪徳セールスマンとかキャッチセールス、詐欺商法の業者という感じで、だんだんムカつく存在になってきます。
 もうひとつのテーマは、

 うまい話には必ず裏がある。うまい話なんてある訳無い。

 って、とこでしょうか(笑)

 とにかくここでは書き足りないというか、ネタバレ全開にすると書き切れない程の旨味のあるストーリーのエッセンスの塊がこの作品にはあります。
 その妙味は実際に観て味わってみないと判りません。

 次に狂気を帯びた空間設計ですけど、新房監督の他作品でも度々登場している劇団イヌカレーが全面的に携わっていて、そのなんとも表現に困る異次元ぶりは目を瞠ります。
 諸々のテクスチュアを取り込んで、様々な模様や切り絵細工のようなパーツを組み合わせて動かすその背景処理の複雑怪奇さがとても正気と思われません(汗)
 まどか達が相手をする魔女や雑魚キャラも同様で、シュールで不気味なものばかりです。
 それが通常に作画された背景やキャラと合わさり、なんとも言えない独特な画面を構成していて、これもこの作品の大きな特徴になっています。
 懴・さよなら絶望先生OADのOPで劇団イヌカレーが制作したパターンがありますけど、あれが本編全域に亘って展開しているような感じです。
 しかももっと色彩的にドギツクなって…。
 素人の私にはどうやってああいった映像を作っているのか判りませんけど、途方もない労力が必要なんじゃないかと思います。
 見栄えの割に結構手抜きっぽい(笑)新房監督Xシャフト作品の中では群を抜いて作り込まれているように思います。

 キャラの動きも凄いところがあって、マミの戦闘シーンとか凄まじいくらいでしたけど、案外作画枚数とかは多くは無い??
 緩急のバランスがどちらかというと余り動き回らないシーンが多いような印象でしたけど、背景が動き回っていたりするので(笑)、なんか画面全体が忙しなくウネウネしているような気もします。

 キャラデザインがうめ先生で、特徴的なゆるめなデザインということもあり、なんとなく安定感に揺らぎのあるような気もします。
 輪郭線の描き方も独特なので、なんか作画にブレがあるような錯覚を覚えますけど、BDの大画面で見ると特徴的な段差のある?輪郭線だと判ります。
 ニコ動で拡大しない画面のまま見ているとナントモ妙な感じに見えたりしますけど…。
 あえてゆるめなキャラデザインにすることで、ストーリー自体の重苦しさを緩和することを狙ったのか、ギャップを楽しむことを狙ったのか定かではありませんけど、変にキッチリしたリアルなキャラデザインだったら、観ていてかなりストレスが溜まったかもしれません(苦笑)。

 音楽もOP/EDをはじめ印象的なピースが多いです。
 サントラが欲しくて発売を待ていたんですけど、出ないなぁ~と思ったらBDのオマケですか(苦笑)
 サントラの第一弾はBDの2巻に付くそうなので楽しみにしています。
 OP/EDの歌詞には結構ネタバレ要素が隠されていますが、この辺りは他の作品でも同様でしょうね。
 ある程度本編を観終わった後で聞くと、「ああ!そういうことだったのかぁ!」と気付くことが沢山かくされています。

 で、これを書いている今日注文していたBDが届いたんですけど、いきなりリコール回収ですかぁ!!(笑)
 最初目を通した時には気が付かなかったや…(ぉぃ)
 やっぱりBDで観ると圧倒的な迫力で襲いかかってきます。
 レンタルDVDだと、ニコ動のプレミアムで観るのと余り差が無かったりするので、やはり画の綺麗な作品はBDで観たいですね。
 シャフト作品(というかアニプレックス)って割とお値ごろな価格でリリースしてくれるので助かります。
 特に見比べはしていないので、配信動画とリリース版とでどこか違いがあるのか?ということに付いてはオリジナルEDが付いた以外特に気が付きませんでしたけど、多分細かなところが違ってたりするんだろうなぁ~。

 書き足りないところが多々ありますけど、この辺りにしておきましょうか…。
 そろそろ寝なきゃだし(笑)

 とにかく観終わった後に思わず拍手するくらい、この作品の完成度は高かったです。
 観て損はしないと思うし、好むと好まないに関わらずインパクトを受けるのは確実です。
 個人的に新房監督Xシャフトのファンではありますけど、このところハズしてる作品がちらほら見受けられて寂しかったところに大きなプレゼントを貰ったような感じです。

 BDが揃ったらもう一度通して観ることを今から楽しみにしています。

 この作品と出会えてよかった。

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