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2011年4月の記事

2011年4月29日 (金)

おとめ妖怪ざくろ (4/29)

 ゴールデンウィークに入りお休み一日目です。
 今年は震災の影響もあり、いつもと違った連休になり、飛び石で出社しなければなりません。
 部門によっては休み返上で慌ただしくお仕事に励んでいますので、あまり浮かれた気分にもなりませんね…。
 私は基本カレンダー通りのお休みですけど、土曜日は出勤しなければ~、なので中途半端な連休になります(涙)。

 さて、折角のお休みなので1クールものを一気観してみました。
 この作品はニコ動で配信されていた昨年の秋アニメですけど、途中で追いかけられなくなって、DVD化を待っていました。
 今月やっと最終巻がリリースされましたので、さっそく通してみました。

 配信時の初見でも書いていますけど、なんとなく雰囲気が「はいからさんが通る」みたいです。
 時代設定が同じような頃合いということと、男性登場人物が軍人というのもあるかもしれません。 ただだからストーリーが似ているとか、どうこうある訳では無く、あくまで雰囲気だけのことです。

 主人公ざくろは半妖と呼ばれる妖怪と人間のハーフで、彼女と半妖たちの住む家がある日妖人省という役所になり、妖人関連の事件に対応するために陸軍から3名の軍人(もちろん男性)が派遣されてきたところからストーリーが始まります。
 各男性にそれぞれ半妖の子が付きコンビを組むことになりますが、ざくろの相方は総角(あげまき)という金髪!の良いとこのお坊ちゃん風少尉で、実は妖人が怖い超ヘタレでした(笑)
 強面の大男芳野葛(よしのかずら)には薄蛍(すすきほたる)、ちょとショタっぽい花桐(はなきり)には雪洞(ぼんぼり)&鬼灯(ほおずき)の双子姉妹という組み合わせなんですけど、そろいも揃って難読名ばかりというのはどうよ?(苦笑)
 妖人側の女将さんみたいな人?が犬に見えるけどキツネで、さらに最高責任者はゾウ、走り回ってる子供たちの頭がカボチャとか、もう人のカタチすらしてないという有様ですけど、あんまり妖怪然とした怖さは無いです。

 半妖の女の子たちは頭にネコ耳っぽいものがあったりする萌えっぽいキャラ絵で、ストーリー自体も基本はラブコメだったりします。
 全体に少女マンガっぽい作りで、話の展開もシンプルで先読みも容易ですけど、ツボを押さえた構成がなかなか巧みで一気に観るにはちょうど良い仕上がりになっています。

 ざくろと総角の恋模様をメインに、ざくろの出生の秘密をめぐるエピソードが絡み終盤の盛り上がりを迎えます。
 他の妖人省ペアも勿論ラブコメ要員ですけど、それぞれ甘々だけど微笑ましい展開を見せ、この辺りは清涼剤的な要素になっています。
 途中のエピソードには時々涙腺を脆くするものも用意されていて、古道具屋の麦ちゃんのお話と、総角がざくろを連れて実家に帰った時のお話はちょっと来ます。
 またクライマックス辺りも結構感動的かも?

 半妖という差別され虐げられる存在を通して一応テーマ的なものも感じられ、意外にも?良質なストーリーに仕上がっていると思います。

 画的にはキャラデザインとか、いかにも少女マンガっぽく、アップの画なんかはとても綺麗なんですけど、やや引きになると途端に不安定な感じになるのが残念です。
 トータルなバランスが取れていないようで、揺らぎを感じるので作画のメインとサブのギャップが大きいんじゃないかなぁ?と思ってみたり。
 背景は特に凄い訳ではありませんが、悪くもないので平均の上くらいでしょうか。
 時代的な雰囲気は出てるかなぁと思います。

 原作がまだ続いている作品のようなので、オリジナル要素が多いようですけど、原作を知らずに観る分には全く問題無く、良くまとまっていると思います。
 終盤の詰め込みも激しく無く、やや早めにスパートが掛かるので、バランス的に丁度良い感じになっていると思います。
 とにかく構成の上手さの光る作品だと思います。

2011年4月27日 (水)

そふてにっ ニコ動配信版 (4/11~?)

 さて、今期配信されている作品数が異様に多くて、とても全部は観れないので、振るい落としが必要なんですけど、これはかなり危ない部類です(笑)

 ソフトテニスを題材にした萌えアニメかと思っていたら、とんでもないヘンタイ・アニメだったデス

 というか…テニス舐めてんのかぁぁぁぁぁぁ!!(# ゚Д゚)

 「エースをねらえ!」180度対極のさらに裏次元に位置するようなテイストの作品ですね(謎)
 一応3話まで観てみましたけど、ほとんどマトモにテニスをしない(ぉぃ)
 妙なヘンタイ妄想娘とか舌足らず外人娘とか、食欲魔人巨乳娘などなど、あざといキャラ設定のみで突っ走るようなノリで、当然中身はある訳も無く、パロディとエロネタ満載のシーンが延々と続くという展開に耐えられるか?というのがこの作品と付き合うための条件のようです。

 一応日常系なんだろうなぁ、という程度の認識ですけど、基本的なテンポはゆるゆるで、5人の女の子が好き勝手に過ごしている様を眺めていなければならない、という感じでしょうか?
 顧問のイケメン(実はかなりの実力者?)を絡めて進むエピソードもありますけど、さすがに直接的な男女間のアプローチは出て来ません(今のところ…)。
 営業的には大多数を占める男性視聴者の逆燐に触れるような展開は無いのがお約束でしょうから、男性キャラは単なる添え物程度なのかも?

 ストーリーとか内容を要求する方が間違っている、という系統の作品なので期待する方が無理ってものでしょう。

 今期は良作とそうで無い作品とのギャップがかなり激しそうです。

2011年4月26日 (火)

ココロ図書館 (4/10)

 声優斎藤千和さんのプロフィールを手繰っていて引っ掛かって来た作品です。
 今を遡ること10年、2001年に千和さんが初めて主役を演じた作品なんだとか。
 ストーリーにも興味があったので、DVDを入手しておいたものをやっと観ることが出来ました。

 人里離れた山奥にある小さな図書館、そこには図書館と同じ名前の「ココロ」という少女が司書をしている~、という設定ですが、実際には上に二人お姉ちゃん’sが居て3人でやっています。
 三姉妹の名前を末っ子から並べると「こころ・あると・いいな」となります。
 「こころ」も実際に居たら凄いなぁ、って感じの名前ですけど、「あると」はなんか軽自動車みたいですぅ(><)、そういえばロボットに変形する戦闘機に乗ってアイドル歌手に二股かけてたアルト君って人も居たよね?(笑)、で…「いいな」ってどうよ?( ̄Д ̄;;

 敢えて途轍もなく不便な処で図書館をやっていること自体非常識な上に、10代の女の子達だけ運営していて、しかもココロにしても一応研修や試験のために司書協会のようなところへ行っているという、妙なところだけ形式ばっているという不思議なバランス感覚です。
 この作品最大の売りは、ありえない設定の中、どこまで毒を抜いたらストーリーが成り立たなくなるのか、その限界点を探るという壮大な実験にあります(嘘)。
 全13話の脚本を黒田洋介氏一人で書き上げていますが、全く毒の無いストーリーにするのが一番大変だったとか。
 もちろん悪人も出て来ないので、見かけが暴走族っぽくても心優しいバイク愛好家のお兄さんだったり、世紀の怪盗も実はココロちゃんやお姉ちゃん’sを離れたところから優しく見守る人だったりと、御伽世界モード全開状態で突っ走ります。
 いいなお姉ちゃんのシスコン度がかなり危ない領域に入っていたりしますけど、一応姉妹愛なので、百合ハッピーな目で観てはイケマセン(微笑)

 そんな訳で、超マッタリ日常系カテゴリーの最右翼に近いところに位置すると思われますけど、この手の作品にツキモノの良質な音楽も抜かり無く付いています。
 思わずサントラを買ってしまう程、心地よく響くピースがたくさん詰まっています。

 ストーリーはココロ図書館の日常を描いていますが、ココロが司書資格試験を受けに行くエピソードとそれに絡むコンパロイドというロボットのお話、そしてどうしてココロ図書館がこんな辺鄙な場所に出来たのか?というエピソードが2大山場でしょうか?
 終盤のエピソードが公式には?一応最大の山場なんでしょうけど、ちょと個人的にはありきたり過ぎて琴線に触れません。
 あと怪盗さんのエピソードが序盤にありますが、この怪盗さんの正体が結構伏線です(謎)。
 全体にシンプルで、観ていてホントに文字通りココロ癒される作品ですけど、時々強烈な睡魔に襲われるのが困りものです

 さてそもそもこの作品を手に取る切っ掛けになった千和さんの演技ですけど、この頃から才能の片鱗が見えていて凄いですね。
 拙いとか言ったら怒られそうですけど、その中でも光る演技力を聞かせてくれます。
 周りの声優さんたちも今にすれば豪華キャストで、あるとお姉ちゃんはVガンダムのシャクティ役の市原由美さん、いいなお姉ちゃんは沢城みゆき嬢、他にも金朋さん、こおろぎさとみさん、真綾さん、藤原啓治さん、雪野五月さんなどなど。

 画的には可もなく不可も無くという感じで、超絶作画なんかを期待してはいけないジャンルだと思いますけど、そんなに悪くは無いと思います。
 やや古い作品ということで割り引いて観れば納得行くかと。
 ただキャラデザインがこの年代風な感じで、結構いびつな感じで、巨大なお目めにカクカクした輪郭だったりします。
 しかし何故か三姉妹の仕事着がメイド服だったりするのが当時の最先端を行っている?

 残念ながらこの作品、どうやらレンタル版DVDは存在しないようです。
 USEDなら結構安く入手出来ると思いますので、癒しマッタリ系が好きな方は買っちゃっても良いかも?
 サントラはかなりプレミアが付いてるようですけど、実はツ*ヤに普通に置いてあったりします。
 気になったら探してみましょう。

2011年4月25日 (月)

AIR (4/24)

 定番中の定番、と言っても良い作品ですけど、ニコ動に出入りするようになった初期にネタバレを掴んでしまったので、「今さら観る気はない」的なことを以前書いたように思います。
 やっぱり結末を知っているのは厳しいよねぇ~、と思いつつも何となく手に取ってみました。

 中身の構成はおぼろげながら知っていた筈でしたけど、なんか意外だったというか、時系列が変化したり、時空軸そのものも変わってしまったんではないかと思える程、ストーリーが入り組んでいます。
 そうか、思えばCLANNADと同じ原作メーカーと制作会社だものねぇ~。
 中盤のいきなり1000年前の夏の出来事が唐突ですけど、一応それがストーリーの発端で現代まで続く理由の説明にもなっています。
 そんな訳で、少々ファンタジックかつSFがかった部分もありますけど、ゲーム原作の悪い癖?というかエロ美少女ゲ―ム原作ならではの傾向というか、周辺の女性キャラのエピソードがいくつも挟まっていて、主人公達のエピソードが希薄になっているようで、そこが引っ掛かるところです。
 ついでに言わせていただけるならメインのストーリーもチョット説得力に欠ける部分があって、どうも妙な感じです。

 ひとつひとつのピースとしてのエピソードは結構泣けるんですけど、冷静に観ると突っ込みどころが・・・・。
 そもそも1000年前からの伏線がキチンと回収されているんだろうか?という疑問があります。
 いえ、回収されているとしたら、それはそれで随分な方法なんじゃないかな?と思うんですけど。

 国崎住人がヒロインの住む町にやって来たところからストーリーが始まりますが、彼が主人公というのも腑に落ちない、というか3部構成に分かれる本編の最後には本人は登場せず、姿を変えた傍観者になってしまっています。
 この辺りの構成が謎というか解り辛くしていると思うんですけど、「結局あんたは何がしたかったんだ?」という疑問がもたげて来ます。
 ネタバレ的な部分に絡むのでこれ以上は書きませんけど、1000年前からの約束事がどうなってこうなったのか?というのが核心になるんでしょうけど、それで良かったんでしょうか?
 この作品を推している人たちはそれに納得しているから感動しているんだと思いますけど、どうも私にはそこまで入れ込めないです。
 というか国崎の傍観者然とした態度が気に入らない(ぉぃ)というか、何故終盤であんな姿になっているのか、それ自体が謎なんですけど…。
 結局何も出来ないうちにヒロインの方が自己完結してしまって、1000年前からの約束事を有耶無耶のうちに終わらせてしまっているような…。
 それともあんな程度でカタが付いてしまったんでしょうか?
 どうもその辺りが薄いというか納得行かないです。

 困ったことに涙腺に訴えかける力は妙に強いので、釣られて涙をこぼしてしまうんですけど、周辺キャラのエピソード自体は本筋に直接関係無かったりしますし、ラストのシーンも「なんで?」という疑問が浮かびます。
 なので、泣かせ要素の強さが全体を引っ張っていて、ストーリーの連続性や深みがやや希薄になっているんじゃないかと思います。
 注意深く観ていないと流れを掴み損ねて、意味不明な展開になったりすることもあるかも?

 1クール12話でまとめるには、バックにある壮大な(筈の)年代を跨いだストーリーのボリューム自体に無理があったのかもしれません。(原作を知らないので、そちらがどうなっているのかは不明ですけど)
 しかしサブキャラのエピソードを削ればもっと本編の厚みが出せたと思うんですけど、この辺りは攻略前提で作られているゲーム原作の弊害で、どうしても複数のキャラのエピソードを盛り込まないと原作ファンを取り込めないという事情もあるんでしょう。
 でも原作を知らないものにとっては必ずしも必須じゃないんですよね。
 ここから原作に取り込むという狙いもあるでしょうけど、シンプルにアニメ作品単体を楽しみたい、という人にとっては無暗に要素を増やすとストーリーがボヤけて筋を追い難くなると思うんですけど…。
 もちろんキャラ萌えだけで良い人とか、ストーリーを重視しない人には大した問題じゃないでしょうけど。

 画は京アニの出世作?ということもあり、当時としては凄く綺麗だったんだと思います。
 現在の京アニや他社の超絶作画に比べると、ごく普通のレベルになってしまっていますけど、安定感があるのでその点は安心して観ることが出来ます。
 ただキャラ・デザインがかなり特徴的なので慣れるのに時間が掛かったり、拒絶反応が出ることもあるかも?

 この作品も音楽が印象的で、綺麗なピースが多いです。
 これも定番曲となっているOPやED、挿入曲もアニソンの中ではメジャーとなっているものが多いです。
 私は作品を観る前にLiaのアルバムで知っていた曲なので、ある意味曲から入って行っているんですけど、アニメ作品自体を知らなくても聴き入ってしまう良い曲の数々です。

 全体を括ってみると、ここ数年アニメを観続けているので、かなり鍛えられている、というか醒めている部分もあるので、どうも辛い点数付けになってしまうようです。
 一連の原作メーカーと京アニコンビの3部作の中ではCLANNADの次に観ることになった訳ですけど、全体のボリュームの違いを差し引いたとしても、もう少し頑張りが欲しかったように思います。
 画と音の部分では申し分ありませんけど、ストーリー自体がもう少し整理されて、もっと厚みがあれば最上級の作品になっていたと思います。
 

2011年4月24日 (日)

ペルソナ ~トリニティ・ソウル~ (3/28~4/2)

 相変わらず視聴日と書き込みのズレが激しいですけど、その元凶はこの作品かも?
 面白かったんですけど、説明のしようが無いというか、ネタバレを最小に抑えて書くのが難しいです。

 ジャンル的にもどう分類すればよいでしょうかねぇ~。
 ゲーム原作だそうですけど、世界観設定だけ残して登場人物やストーリーはオリジナルだとか。
 ペルソナという魂が実体化した巨人のようなものが登場人物から現れて戦ったりするので、一応バトルものかと思いますけど、SFチックな部分もあり、ホラー的要素もあるので、まあなんかその辺のを色々混ぜてますみたいな?

 主人公は神郷(かんざと)慎くん、神郷三兄弟の真ん中で高校二年生。
 訳あって弟の洵くんと東京のおばさんの家で育てられていたけど、生まれ故郷の富山県綾凪市に戻ってきます。
 歳の離れた長男の諒と同居することになりますが、それが波乱の始まりでした。

 諒は地元の警察署長を務めるエリート警察官僚ですが、ある一連の事件を追いかけていました、秘密裏に。
 とはいえ海に潜っていた潜水艇から人が消えたり、皮膚が表裏反転して死亡している人が見つかるなど、尋常じゃない事件ばかりで、それを世間から伏せて捜査を続けることに疑問を持つ刑事たちもいました。
 彼らは署長自身の背後や行動を疑い調査を始めますが、思いもよらない形で事件そのものに巻き込まれて行くことになります。

 主人公の慎は通い始めた高校で新しい友人たちを作りますが、その高校では「影抜き」という御呪いのような行為が密かに流行っていて、友人の一人叶鳴(かなる)は病的なまでに影抜きにハマっているのでした。
 そして影抜きの結果、無気力症という謎の病に罹り学校へ来れなくなった友人を持つめぐみ、アフロヘアでやんちゃな感じだけれど、何か影のある拓朗、そして中盤に登場する転校生まゆり。
 それぞれはペルソナと呼ばれる魂が具現化したような存在を発現でき、その力をめぐって、それを奪おうとするもの、守ろうとするものとの戦いを通してペルソナの意味するもの、一連の事件の真相、そして神郷兄弟やその周りの人々の繋がりや意外な真実を絡めてこの物語は進行して行きます。

 劇中で「くじらのはね」という神郷兄弟の両親が作った絵本と、事件現場などに現れる同じく「くじらのはね」と呼ばれる白い羽が重要なカギとなっています。

 その他にもこの物語には様々な要因が散りばめられていて、それを一つひとつ挙げて行くのは大変なので省略させてもらいますけど(ぉぃ)、ゲームの要素をあれこれアニメ作品に放り込むと混乱する、というパターンに陥る寸前くらいで踏みとどまっているっぽい?複雑さを持っています。

 半透明な巨神?ペルソナでバトルするだけの作品では無く、どちらかというと人間関係の方にウェイトがあるように思え、薄っぺらい印象は覚えませんけど、全体の沈んだトーンのイメージのストーリーで殆ど笑えるところが無い、というのもある意味すごいかも?
 唯一6話の「署長の消えた日」が妙な空気感を持っていて、諒がアイドル観を熱弁するとか、普段では考えられない行動をする一日を描いたもので、シリーズの中で何か異彩を放っています。(調べてみたら絵コンテをヤマカンさんが描いてました(笑)

 全体でうたっているのは家族愛や友人との絆だったりしますけど、その辺りの表現が少し回りくどいかも?
 特に諒の弟達に対する立ち振る舞いは事情の解らないうちは腹立たしくもありますし、友人達とのエピソードも中盤以降を待たないともうひとつ進展して行きません。
 そんな訳で、序盤から中盤に掛けてややテンポがスローで、そこを突破するのに少々忍耐が必要かもしれません。
 そこを超えると様々な伏線が寄ってきて、なかなかどうして面白くなって来ます。
 終盤はかなり泣けるエピソードが出て来ますが、一応ラストはハッピーエンドなのかな。
 家族や友人との絆を再確認するのに失ったものは大きく、事件が収束して平穏な日々を得ることが出来た安堵と天秤に掛けると、やはり寂しさの漂う終わりかただと思います。
 うん切ないねぇ…。

 画はそこそこ綺麗です。
 キャラの安定感もまあまあで、デザイン的には好き嫌いが出にくい感じでしょうか?
 劇中音楽がとても印象的で、重く切ないシーンをより厳しく演出してくれます(苦笑)。
 TrueTearsと同時期に放映されていた「富山アニメ」ですけど、時間設定が近未来の富山なので、都市化の進み具合とかが現代とは異なるので、ご当地アニメっぽさはやや弱いかも?

 なんともまとまりの無い文章ですけど(いつもそうだって?w)、この作品は説明するより観た方が早いと思います。
 どちらかというと女性向けのようにも思いますけど、もちろん殿方が見ても楽しめるんじゃないかな、と思います。

2011年4月21日 (木)

花咲くいろは ニコ動配信版 (4/10~)

 この春から配信され始めた作品の2つ目です。
 一応注目株として目を付けていたのは、この作品と「日常」がツートップだったんですけど、どちらも大当たりの予感

 超絶作画で最近お気に入りなP.A.WORKS制作のオリジナル・ストーリーとなれば期待せずには居られません。
 今のところ2話まで観ていますけど、なかなか良さそうです。

 母と娘の二人暮らしだった主人公、母親の恋人が借金を作り、夜逃げをすることになったからと、娘を絶縁状態だった石川県の温泉旅館の実家に送られ、住み込み仲居として働かされる羽目になります。
 まだ導入部で、登場人物紹介も多分終わっていないと思いますけど、祖母にあたる旅館の女将、職場の同僚などなど面白そうな面々が揃っています。

 ストーリーのネタ的にはなんか昭和期のドラマみたいな感じで、ナントカ繁盛記とかそんな感じ?(笑)
 母親が随分な人ですけど、よくもまあグレずに素直に育ちましたね~、と思ってしまう主人公ですけど、結構芯が強そうです。
 題材的にはアニメでなくても問題無く出来そうですけど、まあそれでは無意味ですね(笑)
 一応働きながら高校にも通うという設定らしいので、学園ドラマの部分もこれから出て来るでしょうけど、ウェイトは旅館の方がメインなんでしょうね?
 このストーリーの成り行きや落としどころが想像出来ないんですけど、キャラ設定を見る限り恋愛モノでは無さそう?
 1話の東京での告り少年が追いかけでもして来たら話は違ってきそうですけど。

 期待の作画的な部分は大満足な感じです。
 リアルかつシャープな背景が凄いですね。
 ある意味京アニを超えているかも。

 この先目が離せません。

2011年4月20日 (水)

これはゾンビですか? ニコ動配信版 (1/20~4/7)

 1月スタートのニコ動配信アニメの完走2本目です。

 この作品も昨日書いた「お兄ちゃん~」同様、初見の予想が結構当たってました。
 一見ドタバタ・コメディっぽいけど実はシリアスが結構強く、後半は殆どシリアスで終始する回があったりして、当初の印象からはかなり化けました。

 ただ基本はあくまでラブコメです(笑)

 この作品もどういう訳か、終盤になっても新キャラが出て来ますけど、これは続編ありが前提の構成なんでしょうか?
 ハーレム展開ありきなので、次第に人数が増えて行きますけど、まあみなさん個性的で…(笑)
 無口キャラの甲冑少女、天才魔装少女、ツンデレ女吸血忍者、いきなり俺が嫁吸血忍者と、ナンなのこれ的な取り合わせですけど、まあ主人公ゾンビだし(微笑)

 とにかく各エピソードの展開とか、もう無茶苦茶というか支離滅裂というか…。
 コメディ・パートとシリアス・パートが錯綜するのは「そらのおとしもの」と似た構成にも思えますけど、一応双方のパートの繋がりはこちらの方が一枚上手な感じです。
 一応主人公はそれなりの能力を持っていて、そこそこ惹かれる要素はあるのかもねぇ~という感じです。
 ハーレムを構成する子達それぞれにもっともらしい理由があるんですけど、一応本命はユウなんだろうなぁ~というのは観てれば判りますよね。
 セカンド・ポジションはハルナで間違い無いですけど、主人公が彼女の魔法力を吸い取ってしまったところからこのストーリーが転がり始めるので、重要なキーパーソンでもあります。
 葉っぱの人(笑)が何となく微妙なんですけど、口汚く罵りながらもかなり主人公を認めているのが見え見えなので、まあ正しいツンデレという位置でしょうか。
 可愛そうなのはトモノリちゃんで、唇まで奪われたのにチョット堀の外という感じです。
 同居していない、というのがネックなんでしょうね。 一応正統な嫁なのに…(笑)

 基本的にキャラ立てアニメなので、いかに登場人物を魅せるか?という点にポイントが置かれている作品だと思います。
 その点ではかなり上手く行っているんじゃないかと思います。
 ただストーリー展開とか構成が支離滅裂で、何をやりたいのかサッパリ判りません。
 何となく流れ的にユウをメインにしたキャラ萌え展開でなんとなくストーリーを転がしてみました的な感じなんですけど、一応やんわりとさらわれたユウを取り戻す、という終盤の盛り上がりで落ちを付けたようになっていますけど、なんか煮え切らなさがもどかしい!というか、何故そこで落ち着くのか?!という展開…。
 挙句に大盛り上がりだった筈のエピソードの次に来た最終回は、完全に水着サービス回という謎の構成に頭を抱えてしまいます。
 もう無茶苦茶です(笑)

 全編通してノリツッコミの嵐な癖して、異様に作画が良かったり、変にグロいシーンが多かったりと、アンバランスさも常軌を逸しています。
 そもそも男の主人公が魔装少女に変身すること自体が無茶過ぎだろう!
 「けんぷファー」のように性別も女性化するならまだしも、男のままフリフリな魔法少女のコスに変わるとか、もうね…(笑)
 わざと無茶振りを連発して、混乱させているのは判るんですけど、困ったことにこれが妙にツボにハマってしまうので許せてしまうんですよね~(苦笑)

 これもある意味演出や構成の妙なんでしょうか?

 同時期に放映していたもう一本の魔法少女モノがアレなので、両方を交互に観ることで精神の均衡を保っていたようなことは…あります。

 とにかく能天気で、意表を突く笑いを提供してくれたので、その点では評価したいです。
 ストーリーや構成はどう評価すれば良いのか考えがまとまりません…(汗)
 DVDが全部揃ったところで一気観して、もう一度考えてみようかと思っています。

2011年4月19日 (火)

お兄ちゃんのことなんかぜんぜん好きじゃないんだからねっ!! ニコ動配信版 (1/22~3/30)

 少し時間が空いてしまいましたけど、一応完走したのでサラッと書いときます。

 初見の印象では早々に脱落しそうな感じだったんですけど、時期的にあまり難しいことを考えたくない頃だったので(謎笑)、何となく最後まで観てしまいました。
 作品の印象自体は初見で感じた通りでしたが、展開がチョット意外だった、というか予想を覆す無茶苦茶ぶりで、あっけにとられてるうちに終わったというか…(笑)

 兄妹の恋愛もので、なおかつ血が繋がっていない、というのはこの手のストーリーの定番という感じで、アニメに限らずドラマや映画でも良くありそうなパターンなんですけど、二人揃って病気というか超ヘンタイ(爆)という設定がまず可笑しいです。
 さらにこの二人に絡む幼馴染とクラスメイトが、これまた輪を掛けたヘンタイで、3人がかりで主人公の冴えないお兄ちゃんを落とそうとドタバタ・コメディを繰り広げます。
 正確には遅れて来た、クラスメイトの委員長は少々ニュアンスが違いますけど…。

 そもそも主人公自身にモテそうな要素が無いのに、なぜかハーレム化する、というのが解せないんですけど、それはもうアニメ(というか原作は漫画ですけど)ならではのお約束的ご都合主義で良いとしても、各キャラの色付けというか設定が無茶にも程がある!(笑)
 殆ど色情狂の妹は、兄にモーションを掛けるだけで無く、他の子が兄に迫っているのを見て妄想の世界に浸かり悶々(ホンホンと、が正しいかなw)とする日々、妙に一歩引いた視点を持っていて、傍観者的な立場で妄想してたりするという、シチュエーション・フェチとでも云えば良いのかな?摩訶不思議な感性の持ち主です。
 幼馴染ちゃんは、ほぼストーカーで間違いなし(笑)
 望遠鏡で主人公の部屋を覗き、逐一行動を観察し、夜には暗視スコープを付けて尾行をする(苦笑)、という完璧な仕事ぶりです。
 もちろん直接的なアプローチもしますけど、妹と良い勝負でかなりキテます…。
 最後に登場した委員長ちゃんは、一見マトモそうだけど超が付くBL狂いで、主人公が誤って破棄したBL本の対価として、BL本買いのパシリに使い始める、という切っ掛けもさることながら、次第に主人公本人にBLの世界を投影して悶え始めるという超展開(苦笑)
 黒タイツで誘惑し、主人公に新たな属性を植え付け、よりヘンタイ度をあげてしまった張本人だったりします。

 その他のキャラもマトモな者は主人公の母親くらいしか居なくて、主人公の所属するアングラ・サークル「AGE探検隊」の面々もかなり立派なヘンタイさん達です。
 主人公の父親に至っては、息子のHな本を横領してしまうという為体で、この親にしてこの子って感じですね…トホホ(笑)

 ストーリーは有って無きの如く、とにかくエロネタ満載で、観ていて恥ずかしくなる、というかもうそういう次元を通り越して唖然とする、というか…。
 絵柄が小学生低学年女児向けマンガのようなテイストなのが幸いして、画的なエロさは余り感じないんですけど、やってることはかなりヤバいです(笑)
 これをリアルな体型のキャラでやったら、もう完全にアウトでしょうね…(汗)

 結局のところ、何をやりたかったのか全く理解出来なかったんですけど、2次元作品における性的表現の規制強化が叫ばれる中、敢えて挑戦しているかのような作品でした。
 観ることに全く頭を使う必要が無いので、まあ観ていて楽ではありましたね。

 震災の影響で10話が配信されず飛ばされましたけど、そのせいでその回に登場した新キャラの説明が不足して11話以降カオスな状況に陥ってしまいましたが、なんかそんなのどうでもいいじゃん?みたいな(笑)
 気が向いたらレンタルDVDでフォローしますけど、そこまでして観る気合いがその頃まで残っているかどうか…。

 ストーリー重視の私としては、あまり評価はしてあげられませんけど、キャラ立ての異常さや、ハチャメチャな展開、エロさ満載ということで、そういったジャンルの好きな方には良い作品ではないでしょうか?
 相当お馬鹿な内容なので、全く構えて観る必要が無く、お気楽に脳を揺さぶってみたい時なんかにはお勧めです(謎)
 但し脳細胞の崩壊速度が速まるような気もしますけど…

2011年4月18日 (月)

ラーゼフォン 多元変奏曲 (4/17)

 引き続き劇場版を観ました。

 以前観たエウレカの劇場版と同じようにTVシリーズの映像を繋いで、一部新カットを加えて別ストーリーに仕上げています。
 とは言え、あそこまで全く違う展開にはなっていません。
 基本的にはTVシリーズと同じ筋道を通って行きますけど、2時間の枠内に収まるように登場人物をバッサリ整理して、登場しなかったり綾人達主役の二人に絡んで来なかったりとかなりシンプルになっています。
 メインはあくまで綾人と遥のラブストーリーになっていて、全体の構成がスッキリしている分こちらの方がストーリー展開のパッケージングは優れているように思えます。

 基本的なエピソードは同じですが、重要でない部分はかなりカットされています。
 ですけど遥と綾人、浩子と綾人の関係を説明するシーンが追加されていて、それぞれの立ち位置がTVシリーズより解りやすくなっています。
 主役の二人に関しては、お互いの再認識がTVシリーズより前倒しされていて、かなり早い段階で過去の想いを取り戻しています。
 東京ジュピターからの逃避行~浩子のエピソードという中盤の重要なポイントを経て直ぐに綾人は遥と結ばれます。
 久遠の扱いが大幅に変わっている関係で、樹や真などの描写も随分変わってしまい、恵も単なる脇役になってしまっているので、ハーレム要素はかなり薄くなりました。
 最大の変更点はラストシーンで、TVシリーズの調律された世界でみんなが暮らしている、という展開にはなりません。

 ラーゼフォンと一体化して人で無くなる綾人、というところまでは同じですが、そこで新たな世界を作っても綾人自身はその世界に存在しない、ということを遥に告げ、そこから二人の行方はどうなるのか?というのが最大の見どころなんですが、ここでは触れません(笑)

 観て確かめて下さい。

 バッドエンドでは無いけど、手放しのハッピーエンドでもないかなぁ~。
 ほんのり切なく寂しいけど、救いはあるような?そんな感じです。

 蛇足

 エヴァとこの作品の似通っている点云々は観て確認して欲しいところですけど、登場人物の描かれ方の部分で根本的に二つの作品は異なっていると思います。

 エヴァでは碇シンジを中心にして、彼の自立、彼を含む個々のアイデンティティの確立のようなものを描いていたように思いますが(あくまでTVシリーズENDまでのお話です)、この作品では綾人と周囲の人々の調和、あるいは共鳴への回帰のような感じで、綾人達が本来あるべき和音の響きの中に溶け合って行くようなイメージを持ちました。
 前者では自らの意思を明確に表すことが出来ず、埋没することで攻められることも無い代わりに得られることも無いような状況だったシンジがエヴァのパイロットに指名されることで否応なく個としての立場の明確化を求められ、打ちのめされながら成長しアイデンティティを確立し、自らの居場所を探し出していく過程を描いているのに対し、この作品では東京ジュピターという閉鎖された世界に埋没していた綾人が解放されることで失われた関係を取り戻し調和させ、自らの力で新しい世界を構築して行くという違いがあります。

 そもそも14歳の中学2年生と17歳の高校2年生では年齢的にも全く異なる訳で、当然後者の方が一歩も二歩も大人としての振る舞いが出来る訳ですけど、シンジの場合は嫌な言い方ですけど、良くも悪くも中二病的状況に陥っていて、困ったことにそれが制作者サイドも同じ症状を持っていた、というのが最大の悲劇だったと思います。
 正直ラストの展開は放り投げていると思われても仕方ないと思いますが、それを言い繕うかのような焼き直し版の制作を続けているのが少々鼻白む、というのが率直なところです。
 綾人は基本的に理知的で、強い意志を最初から持っており、行動力もあります。
 外の世界に溶け込むのが早く、やや素直すぎるような気もしますけど、シンジと比べるとはるかに大人な対応をしています。
 これは3年間の成長の時間差も当然ながら、根本的な人間形成の部分での違いなんでしょうね。
 綾人の育った環境もシンジと似たり寄ったりで、それほど幸福だったとは思えないですが、父親だけと実態は違ったとは言え母親だけの家庭ではやはり後者の方がマシと言えたのでしょうか?
 まあゲンドウ氏が良い父親だったとは到底思えないんですけど(笑)

 ラーゼフォンの劇場版では中学時代の綾人と遥の描写が追加されていて、遥が珍しく帰宅していた麻弥に「綾人をよろしく」と言われるシーンが出てきます(綾人は家に連れ込んでいいことしようと企んでいたっぽいですけどw)。
 劇場版では設定も綾人の実の母親になっているんですけど、ラスト近くで遥がもう一度同じ台詞を麻弥から聞かされるシーンがあり、この辺り結構感動的です。
 結局のところ、ムートリアンだろうと人間だろうと人と人の結びつきは変わりゃしないんですよね。
 まあアニメのキャラのお話なんですけど、その辺りの作り方はこの作品の方がすんなり受け入れられるかなぁ。
 エヴァでは個々のキャラがそれぞれ別個に立ち上がってしまい、シンジとレイの関係を除き、バラバラのままで終わってしまうので、どうも180度に近い違う角度で世界を見ている人が作っているんじゃないか?と思える程異なる見え方をしています。
 それぞれが勝手に自己主張している、という訳でも無いんですけど、ドミノ倒しのように他の誰かを生かすために倒れて行ったり、見当ハズレのようなセカイを構築しようとしたり、基本的に人間嫌いなんじゃないか?と思えるような素地を無理矢理こねくり回して作ったから崩壊した世界になってしまったように思います。

 表面的な演出技法や、個々のエピソードに似通った印象を覚えたり、同じような設定があっても、観終わった後の後味が全く異なるのは、その辺りの素地に端を発するものがあるからじゃないかと思っています。
 なので比べて観ようとしたところで直ぐに違いに気が付きそうなものだと思うのですけど、模倣にしか見えない人はどういう見方をしているのか、その辺りとても不思議です。
 

2011年4月17日 (日)

ラーゼフォン (4/14~17)

 毎年度初めの新人研修ラッシュもひと段落付いて落ち着いてきました。
 研修での役回りは減ったものの、ペーパーワークが増えているので、自宅に帰ってからキーボードを見るのも嫌な気分です(苦笑)。
 そんな訳で何か作品を観ても記事をアップする余裕が無くて、放置気味になっていますが、そろそろ解消しなければなりませんね。
 置いておくとスグ忘れ始めるし…(笑)

 さて、この作品ですけど、わたし的には満を持しての挑戦となります。
 「難解である」という風評がありましたので、一気に完走出来そうなタイミングで観ないと悲惨な状態になりそうだったので、伸ばし伸ばしになってここまで来てしまいました。
 まあ、観ている間はレビューを起こさなくて良いという不文律?があるので、最近2クール作品を続けて観ている、という話もありますけど(苦笑)。
 事前情報は音楽に関連性があるストーリーで結構感動モノという程度でしたけど、果たして結果は?

 率直に言って期待が大きかった分、拍子抜けした感じもあるんですけど、それ程難解では無かったような?
 ただ幾つか理解不能な演出があったり、やはり終盤の詰め込み展開で解り辛くなっている部分があります。
 あと、あまり好きな言い回しではありませんけど、一部の人が言っている「エヴァンゲリオンっぽさ」も感じない訳ではないです。
 この作品もエヴァも「世界ぶち壊し系」ではありますけど、元の設定が根本的に異なるので、同じ筋道を辿る訳ではありません、ただ設定や演出に似通ったところが見受けられます。
 客観的に見れば、やはりそれなりに影響力を持った作品の影は無いとは言えないでしょうね
 とは言え、クドイようですけどストーリーの根っこは異なるので似て非なるモノです。

 世界観はMU(ムウ)の存在からしてやや説明不足で謎めいていますが、人物設定と基本的なストーリー展開は割とシッカリとしていて明確になっています。
 ただ伏線を結構引っ張りまわしたり、唐突な展開を見せるところもあるので、その辺りをしっかり押さえておかないと訳ワカメな状況に陥ります。
 終盤の怒涛の展開はかなり観念的で「理解する」、というより「感じてくれ」とでも言っているかのような作りになっています。
 序盤から第10楽章(話)までは比較的コンサバティブな構成で、極々普通の感じで、ややコメディタッチなところもありますけど、第11楽章からは一変して混沌とした色彩が強くなります。
 物語の核心に向けてのエピソードが増えて行く過程の入り口としての11楽章であり、そこから登場人物の過去や素性が次第に明らかにされ、ストーリーの密度も濃さを増していきます。

 この作品のタイトルにもなっているラーゼフォンの正体が今一つ不明瞭だったりしますけど、巨人兵器的なモノであることには違いありません。
 ただエヴァのように不気味な人口生命体のような代物ではなく、巨大な神の憑代のような存在になっていて、誰が作ったのか明確にはなっていません。
 世界の調律という改変の為の強大な力を秘めている故の巨神とも言えますが、極端な見方をすれば巨神であることも、さらに主人公の肉体以外の介在も必要ないのではないか?という見方も出来るような? 
 あくまで私の個人的な感想ですけど…。
 SF的設定、登場人物の結びつきがよく出来ているので敢えて巨大兵器的なものを出さなくてもストーリーを構築出来るんじゃないかと思っただけなんですけどね…。

 それはさておき、人間ドラマ的視点に移ると、何気に主人公綾人を中心としたハーレム展開、ツンデレありぃの、昼ドラ的ドロドロ模様などなど、恋愛要素が占めるウェイトが結構大きかったりします。
 メインは綾人と遥の長いながい恋愛模様なんですけど、これがもどかしく「なんで気が付かないかなぁ?」と思うことしきりです。
 東京ジュピターの中で初めて「外から来た遥」と再会した時に気が付かなかった、というのは記憶操作で忘れていたという伏線があるものの、もうチョット何かリアクションが欲しかったです。
 その反面、さすがに遥はすぐに気付いて、そこから彼女の葛藤が始まる訳ですけど、最終的に自分の正体を綾人に気が付かせるまでに費やした時間の長いこと…。
 その間に美嶋玲香や久遠、恵、浩子が絡んで来てヤキモキします。

 結局のところ、壮大なスケールの恋愛ストーリーで、文字通り二人の世界を作るために地球規模の道連れにされた人類の物語(ぉぃ)という見方も出来ます

 うん我ながら迷言です(笑)
 最大の山場は終盤の数話からなるラストへ至るスパートなんですけど、遥が綾人と久遠2体のラーゼフォンの間に割って入るところがやや意味不明です。
 より直接的に綾人との結びつきを表そうとしたんだと思うんですが、あれじゃ巻き添えで爆死しているようにも見えますけど…(゚ー゚;
 あと綾人のラーゼフォンが久遠のを襲っているように見えるのがチョット…。

 中盤にもう一つある山場、朝比奈浩子との逃避行なんですけど、この一連のエピソードがある意味最大の見せ場かもしれません。
 ムートリアン化されたことが発覚した浩子と外の世界へ逃れた綾人は北の地で二人の生活を始めようと模索しますが、その途端あまりに不条理な悲劇が二人を襲います。
 おそらく体を合わせお互いの愛情を確かめ合った翌朝、浩子を守り通すと決意した綾人とホテルの一室で彼の帰りを待つ浩子、ドーレムの奏者として取り込まれた浩子をそれと気付かずラーゼフォンで攻める綾人、打ちのめされ続けられる中で血塗れになりながら日記に綾人への思いを綴り続ける浩子、そしてそのメッセージが戦いの場となった街に照らし出されるシュールかつ儚すぎる情景が心に厳しいです。
 その結末はあまりにも悲しく、綾人の精神が完全崩壊しなかったのが不思議なくらい、観ていても慟哭を感じるエピソードでした。

 調律が完了した世界がラストシーンとなって披露されますけど、それはこれまでの悲しみを全て払拭するかのような大団円に仕上げられているのが救いではありますけど。

 SF的には並行世界モノの一種ですけど、異なる時間軸の世界が同じ時空の地球上に併存しているところがミソになっています。
 東京ジュピター内の時間進行が遅く、一種のウラシマ効果的な状況を生み出しているのがこのストーリーの鍵になっていますが、そこへ謎の侵略者(人類から見て)としてのMUの存在、そして東京ジュピター解放による2つの世界の混濁を引き戻し、元の一つの世界に調律を施す溜めの二人の奏者の存在、そしてそれがずっと以前から計画され準備されていたということがストーリーを形作っています。

 大切な人を守り通す、ということと世界の調和を生み出す云々がこの作品のテーマだと思うんですけど、監督さんがメカデザインとかがメインの人ということで?やや人物の描写がアッサリしているとか、構成上の煮え切れてなさを見受けられます。
 浩子が綾人に思いを寄せる理由が今一つ説明不足で、遥の綾人に対するアプローチがもう一つ力不足?だったりと、恋愛描写にインパクトが足りないです。
 浩子の悲恋はある意味演出としてはインパクトを強く出し易い展開なので、もうちょっとひねりを入れればもっと良かったかも?(より精神的ダメージが厳しそうだけど)
 あとは小夜子絡みの昼ドラ的展開もちょっと中途半端かなぁ~。
 夕方と深夜の放映時間帯をフラフラしていた作品なので、あまり過激な描写は出来なかったと思いますけど、もっとネチッこさがあっても良かったかも?

 作画とかはあまりシャープでは無いけれど、ブレが少なく安定感がありました。
 引きの画でも余りキャラの崩れが無かったですしね。
 あとはメカ系監督の強みかアクションシーンが凄かったですね。
 かれこれ10年近く前の作品ですけど、内容的には最近のモノと比べても遜色ない仕上がりだと思います。
 音楽も印象的なピースが多くOP/EDとも効果的で記憶に残る楽曲です。
 作曲者の橋本さんが主要なキャラを演じているのが異質ですけど、強烈な存在感を出していて、これもある意味印象的でした。

 全体の印象をさらっとまとめると、意外とストーリー展開がスムースで、サクサク観れると思います。
 話の進行に連れて次第に重さが感じられるようになり、中盤以降は内容の難解さも加わり徐々に厳しくなって来ますが、次が気になる繋ぎ方が良く観続けずには居られません。
 最終盤の展開はちょっと異議を申立てたくもありますけど(笑)、理解不能部分を敢えて切り捨ててもラストの大団円を観れればそれで良いじゃないか的な? そんな印象でした。
 
 

2011年4月11日 (月)

閃光のナイトレイド (3/25~27)

 アニメノチカラ第二弾として制作された作品なので、当然オリジナルな訳ですけど、前作のソ・ラ・ノ・ヲ・トとは打って変わってスパイ・アクション物となっています。
 主人公をはじめとしたメイン・キャラはそれぞれ特殊な能力を持っていて、それを武器に作戦を遂行していきます。
 なのでちょっとチート掛かったスパイ戦になるんですけど、相手側にも同様な能力者が居たりするので、そう一方的な展開にはなりません。

 ストーリーの展開はDVDで観ると上海へ向かう客船でのエピソードから始まりますが、この時、集められたメンバーはそれぞれの存在を知らされることなく、人身売買組織の黒幕解明を命じられていた、というところから始まり、桜井機関という軍の情報機関のメンバーとして1930年代の上海や当時の満州国を舞台にスパイ戦を繰り広げます。
 ストーリーの性質上あまりあれこれ書くとネタバレになってしまうので、ここで説明するのが難しいんですけど、姿を消した兄を大陸で探すために桜井機関に加わったユキナと、軽薄そうながら何かあるアオイ、クールで頭が良さそうなんだけれどやっぱり何かありそうなカズラを中心に桜井機関の思惑、ユキナの兄の正体などと絡み合い縺れて行くストーリー展開は結構見応えがあります。
 ユキナに寄り添うように従うナツメとか観ているとBLOOD+を思い出したりしますけど、あそこまで陰惨な展開ではありません。
 ただあまり明るい話でもなく、おちゃらけた雰囲気も無ければ、萌を匂わす気配すら無いという結構ハードな展開を見せます。

 所々に史実に基づくエピソードや実在の人物が登場するのは「ジパング」と似ていますけど、あそこまで突飛な印象ではありません。
 特殊能力を持ったスパイという設定を抜けば、なんとなくノンフィクションのようなリアルさを持っていたりしますけど、ガチガチのスパイ・サスペンスって程でも無いです、多分。
 その辺り中途半端と言えばそうなんですけど、最近の作品の中ではかなり重めなストーリーではないでしょうか?
 そもそもこういったカテゴリーの作品自体が滅多にお目に掛かれないんですけどね…。

 ストーリーもさることながら、この作品色々と凝っている部分があります。
 まず画的にはやや暗いトーンながら丁寧に描き込まれた背景、あまりブレないキャラデザインに全体的な安定感がキッチリとした映像として表れています。
 アニメノチカラ3部作では一番良いんじゃないかな?と思います。
 そして中国人とか日本人以外の台詞がリアルな発音の各国語になっています。
 そういう場合よくネイティブな人を連れて来て声を充てたりしますけど、この作品では日本人の御馴染みな?声優さんを徹底的にトレーニングして喋られています。
 その他、音楽に葉加瀬太郎氏を引っ張ってきたりあれこれと力を入れていますけど、その割には全体の評価が今一つのようです。

 大がかりな設定の割には尺が短く説明不足感があるのと、妙に物分りの良いキャラとか人物描写がやや浅いとか、その辺りに原因があるのでしょうか?
 単に重い話だけに人気が出なかった、というのであればある意味嘆かわしいんですけど、最近の風潮を見ると有り得ない話では無いので怖いんですけど…。

 オリジナル・ストーリーで勝負するというチャレンジングな企画で制作された3作品の中では一番納得出来る仕上がりと思いますけどどうでしょうか?

2011年4月10日 (日)

あそびにいくよ (11/3~3/27)

 沖縄のご当地アニメを目指した作品!と言っていいんでしょうか?
 一応沖縄県の外郭団体?のようなところのバックアップもあるようです。
 原作者の方が沖縄出身とのことで、その辺りの事情もあるんでしょうね。
 原作は知りませんので、そちらでも舞台設定がそうなっているのか私には分からないんですけど…。

 空から落ちてきた系かつハーレム展開の上、ネコ耳付きという典型的萌えアニメ(笑)なんですけど、同じ時期に放映されていた萌えアニメ群の中では一番面白かったかも?
 ただ登場するキャラの設定に違和感を覚えるというか、自分でもかなり考え過ぎとも思うんですが、ハーレムを構成する女性キャラの設定が今の沖縄を皮肉っているように感じます。
 人間兵器として育てられたアオイ、CIAのエージェントを目指す真奈美、共に高校一年生…。
 いったいどうなってるんだよ、沖縄の就職事情!
 いや現実の就職事情はある程度把握しているので、かなり厳しい状況に置かれているのは良く理解しているつもりだけど、ここまでヒドイとは…って、まあアニメのありえない設定な訳ですけど、生きた戦闘マシーンや情報機関の使い捨て現地要員にしか光明を見出せない進路って酷過ぎないかぃ?
 なんてことをウダウダ思い浮かべると、今一つのめり込めないです。
 ストーリー上でも「犬の人」との争いが流れの本筋となっていて、これを他のモノに置き換えると何か違う別のものが見えてきたりして、行間を手繰って行くと案外奥が深い作品なんじゃないか?と思えてきたりします(笑)。
 多分考え過ぎだと思うんですけどね。
 ただご当地出身の原作者が秘めた隠れたメッセージはあるような気がします。

 実際のストーリーは法事の席にいつの間にか混じっていたヒロインがネコ型宇宙人(笑)で、主人公の家を窓口にして地球との外交関係を結ぼうとするのを、犬型宇宙人が某大国などを裏で操り妨害しようという、そんな感じな粗筋です。
 なんていうと大仰な印象ですけど、基本的にはアクション・ラブコメのような展開です。
 ヒロイン・エリスのネコ耳巨乳萌えな要素にサブヒロイン達のお色気?をプラス、さらにアシストロイドというアイテムを加えて、萌えてんこ盛り的な構成になっていますけど、対する犬勢力の描写がやや不気味かつやってることの容赦無さがチョット鼻に付くというか、狙ってヤラシイ悪役ぶりを演じさせている、という感じです。
 この辺りの対比でバランスを取っているっぽいとも考えられますけど、ほぼ全編にわたって甘々なラブコメ展開が多く、時々シリアスなエピソードが挟まります。
 序盤のサブヒロイン2人と、初期アシストロイドのエピソードが結構来るかも?

 画的には結構安定しているような印象です。
 背景にご当地色を強く打ち出しいるので、実在の風景や沖縄地場企業のロゴなどの露出が多いです(笑)。

 原作未完作品なので、程ほどのまとまり具合というか、なんとなく取って付けたようなエピソードで終わっていますけど、全体のパッケージングとしてはこんなものでしょうか?
 犬サイドの描写とか結構薄いので、今一つピンと来ない部分もあるんですけど、勝手に深読みするとそれなり楽しめるかもしれません。

2011年4月 6日 (水)

かんなぎ (4/3~4)

 ニコ動でナゼか配信が始まりましたけど、一話目を観てしまった勢いでDVDを全話観返してしまいました(笑)。
 この作品、同時期に「我が家のお稲荷様」が放映されていましたよね(私はDVDで観ていたんだけど)、なんか和風神様モノが流行ってるのかなぁ、と思っていたんですけどちょっと印象が被ってみたりして?

 この作品は原作を先に知っていたので、どんな展開になるのか気がかりだったんですけど、ちょっとオリジナル要素が多い感じですね。 カラオケ回とか。
 未完の原作なので、どこで切るのか?がポイントなんですけど、まあ納得の落とし方でした。
 ただテーマ性というか、何を目指しているのか良く判らないんですが、未完のストーリーゆえ仕方ないんでしょうか。
 あるいはそういうのを期待してはイケナイ作品なんでしょうかねぇ…。
 ヒロインのナギの登場からして唐突なんですけど、ざんげちゃんといい、キャラが立っている割にその強烈さが向かう方向性が見えず、どうも何をやりたいのかハッキリしないです。
 物語中でもそれは本人たちが何故存在して何をすればよいのか思いを巡らせている部分もあるんですけど、原作コミックを読んだ範囲では、まだ明らかになっていません。
 なので当然アニメ中でも判る訳も無く、ナギの苦悩が始まった辺りで終わってしまいます。
 一応最初の壁にぶち当たって、それを乗り越えたところ(という程大きな山でもないかも)でまとめられています。

 そんな訳で基本的には萌えアニメなんだろうなぁ、と。
 キャラ的にはやっぱりナギのすちゃらかあっけらかんとした性格付けが面白いんですけど、次第に重くなって行くのが少々痛々しい気もします。
 原作ではもっと厳しい感じだったりしますけど、果たしてどう展開して行くのかとても気になります。
 原作者さんの体調も戻り連載再開も近いようですけど、お住まいが思いっきり被災地だったりしそうでそこが心配です。

 監督がヤマカンさんということで、なんか遊びの要素があれこれ詰め込まれていますけど、演出的に光る部分と、余計な部分が混在していて、今一つ手放しで素晴らしいと言えないかも。
 あくまで私個人の趣向ではありますけど、カラオケ回は余計だと思うなぁ。
 その分本筋を掘り下げて欲しかった。
 遊びっぽいOPも一応本編の伏線だったりして、1クールの枠内で色々と詰め込んであるのは良いと思います。
 全体のテンポはスムーズで一応メリハリも効いていて、一気に観ても苦にならないです。
 ただしDVDの最後にある番外編はもう一つな感じでした。
 リズムが淀むというか、引っ掛かるというか、なんかつかえる感じでパッとしない印象でした。 一応OPからの線が繋がっている、というかむしろOPに合わせて作ったのかな?

 画的にはキャラのデッサンが少々怪しくなるところが散見されますけど、平均の上くらいでしょうか?
 背景とか仙台周辺のリアルな描写があって、聖地巡礼でそこそこ賑わったみたいですけど、この度の震災でどうなってしまったんでしょうか…

 原作共々、続きが気になる作品ではあります。

2011年4月 5日 (火)

日常 ニコ動配信版 (4/4~)

 今週は作品レビューの書き込み順序がランダムになる予定です。
 溜めてるうちに印象が薄れて思い出すのが面倒、というのは秘密です(笑)

 この春の新作配信が始まりましたね。
 最初はこの作品になりましたけど、原作を知っているので、ちょっと楽しみにしていました。

 さて、「日常」というタイトルなのに実際は極めて日常的でシュールな展開を見せるというタイトル詐欺的な一品です。
 4コマ漫画が原作な訳ですけど、それが持つなんとも形容しがたい「間」が果たしてアニメで出せるのか?
 という点が気がかりだったんですけど、ある意味原作破壊しているのを垣間見てショックを受けています、良い意味で(笑)
 制作会社のことをスッカリ忘れて観始めていたので、一瞬シャフトが作っているのかと思ったんですけど、京アニだったんですね…

 短い4コマのストーリーを二十数分の作品に仕立てあげるには、かなり多くの元ネタを注ぎ込まないとならない筈なんですけど、このアニメでは1エピソードの中身を膨らませて、というか行間を思いっきり広げて話のスケールをやたら大きくしていたりします。
 その上で異様に凝った演出と作画を突っ込んでいるので、これがもう無暗やたらにシュールさが増幅されていて、正直ワケワカラナイ展開になっていたりします。
 というか無茶しやがって、って感じ?

 驚くべきことに2クールものなんだそうですけど、1話を観た限り、原作のつまみ食い状況からして、元ネタが持つのかなぁ?
 というのが不安材料です。
 なんか苦手な感じするでしょ?京アニのオリジナル・ストーリー。

 ウインナー3秒ルールの壮大な無理押しが傑作でしたけど、アイキャッチとか背景など細かなところにもネタが詰め込まれているので、その辺りもお楽しみです。

 ある種独特な雰囲気を持った原作なので、その雰囲気をどこまで壊さずに続けて行けるのか?お手並み拝見というところですが、ナンセンスなナイナイ系ネタにどこまで付いて行けるのか、観る側の度量も試されるかもしれません。

 ともあれ、初回の掴みはOKです!

2011年4月 3日 (日)

LAST EXILE (3/21~24)

 年度が改まり、今年も多くの新入社員を迎えました。
 これまでに無い苦難を経て入社式当日に集まった彼らに只々幸あれと願わずには居られません。
 被災した人、そうで無い人それぞれ想うことが多々あると思いますが、皆で共に頑張って行きたいと思います。
 明日から早速研修が始まりますが、大丈夫かなぁ…。

 それはさておき、先日来自粛気味?だった反動か思いっきり詰め込んでます的な観かたになっている今日この頃です。
 もう精神的にギリギリだったりしますので(ぉぃ)、これで辛うじてバランスを取っているのかも?(謎)

 で、この作品ですけど、第一印象は~

 ラピュタ + オネアミスの翼 を5で割ってひとつ捨てたような?(ぉぃぉぃ)

 あくまでインスピレーション上の感想なので、内容的にそうという訳でもないんですけど、メカデザインのアナクロっぽいところなんかはジブリやオネアミスの雰囲気がありますね。
 争い合う二つの国、その争いをコントロールするギルドの存在。
 空飛ぶ戦艦が撃ち合う戦い最中にメッセージを届ける主人公達の姿がありました!みたいな出だしですけど、主人公クラウスとその相棒で幼馴染のラヴィの目的は、彼らの父親達が成し遂げられなかったグランドストリームという空の難所を超える、ということでした。
 この辺りちょっと「ラピュタ」っぽいんですけど、作品世界の覇権を争う2国間とそのどさくさ紛れに作品世界を専横しようとするギルド支配者の思惑が交錯し、翻弄される人々、その中で自らの夢の実現と戦乱の中で置かれた立場に戸惑いながらも状況を打開していこうとする登場人物の生き様を描いています。

 戦争と無関係に過ごしていた主人公達が巻き込まれていく決定的な切っ掛けになるアルの存在、ギルド人ながらクラウスに興味を持ち行動を共にするようになるディーオ、この二人のギルド人が物語のキーになっています。

 物語の設定や展開に既視感があったりして、全体の流れはある意味王道的な感じです。
 特徴的なのは作画的な面なんでしょうか?
 デジタル全開なメカと人物や背景のアナログっぽいところのマッチングがちょっと違和感あったりしますけど、この辺りは時期的に過渡期にあたるからなんでしょうか?
 とはいえ、それなり丁寧に仕上げられている印象は持ちました。
 ただ人物の安定感が今一つでしょうか。

 キャラ的にはギルドの支配者デルフィーネのエキセントリックさが突出してますけど、アレックスの何となくハーロックっぽいところとか、なんかやっぱり既視感が…。
 死亡フラグ立てまくりのモランとか、もう「やっぱり」って成り行きでしたけど、この辺りの設定もなんだか…。

 それにしても双方の戦艦の中から人が鉄砲で撃ち合うって、どうなの?
 客観的に見て、意味無いと思うんですけど…。

 最近の作品のように変に萌に走ったり、ギャグを挟んだりしないのが良いです。
 主人公達の目的が作品世界の状況に翻弄され、達成するまでの間に起こる事件と、それを経て成長して行く過程がテーマともいえますが、最後はナントカ大団円っぽく収まっているのが良いと言っていいのかな?
 終盤で去って行く人も居るので、その辺りは虚しさを感じることもありますけど…。

 2クールのオリジナル作品というのは最近あまり見られないですけど、アニメ業界の全体の脚本力の状況を垣間見ているような気がしました、なんていうのは大袈裟でしょうか。

 既視感の元になる作品を知らなければ結構メリハリのある面白いストーリーだと思いますけど、なまじアレコレと知っているとチョット複雑な気分かも?
 思わずニンマリとするか、鼻白むかは人それぞれでしょうけど…。

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