2018年10月
  1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30 31      

カテゴリー

最近のトラックバック

Amazon ウィジェット

無料ブログはココログ

« イヴの時間 劇場版 (10/24) | トップページ | FORTUNE ARTERIAL 赤い約束 ニコ動配信版 (10/26~) »

2010年10月25日 (月)

劇場版 文学少女 (10/25)

今年の7月に観た「文学少女」の劇場版を遅ればせながら、観てみました。

原作がかなり長いラノベのようなので、短い前作ではホンの触りでしかなかった訳ですけど、この作品ではそこそこまとまったストーリーを観ることが出来ました。

ストーリーは遠子と心葉の出会いからですけど、前作のラストと上手く繋げてあるように見えますが、遠子が心葉のことを知らないような描写になっています。
前作では出版社のボツ原稿入れから心葉の応募作を勝手に読んで編集者に強く推したのが遠子自身で、ペンネーム井上ミウの本名井上心葉を知る数少ない人物なのですけど…。
一応劇場版からの視聴者への配慮なんでしょうね。

心葉を無理やり文芸部に引き込み、それから月日が流れて遠子が3年生になり卒業が近付いて来た辺りの頃が舞台になっています。
本を食べる「文学少女」は部室で心葉に短編を書かせて!それをおやつとして食べる日々を過ごしていました…(゚0゚)

ある日、文芸部が設置した「あなたの恋を叶えます」というポストに謎の手紙が投げ込まれていたところから話が転がり始めます。
井上ミウがデビュー作だけで執筆活動を止めてしまった、というのは前作で語られていましたけど、この作品では週刊誌ネタになるような憶測が報じられる程の騒ぎとなっています。
「自殺した」とされたミウの件は、実は心葉の幼馴染の事件と係わりがあり、心葉が執筆活動を止めた原因ともなっています(ある意味遠子が独り占めしていた、という話もあるけどw)。

で、この作品の中盤から終盤に掛けて、この手紙の謎解き、幼馴染と心葉の間にあった事件の真相を巡り、結構重い展開になります。

井上ミウというペンネームは幼馴染の美羽から名前をとっていて、デビュー作は心葉から美羽への想いに溢れたものだったようですが、幼い頃に美羽が心葉に語って聞かせていた物語の真実や、美羽自身の置かれた環境などから、次第に只ならない方向へ向かってしまい、中学生の時に心葉が新人賞デビューを飾ったことで事件は起きてしまいました。
そこからのお話は本編を観て確認して欲しいので具体的な内容には触れませんけど、とにかく美羽と心葉の関係というか、美羽のイッチャッテる感が凄まじく、かなりエキセントリックな振る舞いをするので、観ていて腹立たしくもありますが心葉にトラウマとしてのしかかる事件とその後の美羽の姿を目の当たりにしたことによる衝撃が心葉を文芸部から遠ざけてしまいます。

文芸部=遠子先輩な訳ですが、彼女に寄せる想いが何気に強く、この騒動が起きるまでは毎日遠子におやつを書いている時間が心葉の安らぎであり、遠子もそれを少なからず糧として次第に想いを寄せ合っていたところで、突如美羽が割って入って来たような展開です。
心葉に片思いしていた女の子は他にも居る訳ですが、その辺りはストーリーのツマとして添えられています。

恋愛に関しては天然っぽい遠子ですけど、終盤は心葉との恋模様のストーリーになり、ちょっと切なくも凛とした遠子の姿勢に関心するやら納得するやら?

とにかくポイントを外さない的確な行動力を持っていて、ある意味窮地に陥った心葉を救ったのも遠子で、折々に必ず救いの手を差し伸べてくるのです。
凄いよ、遠子ちゃん…。

あまりネタバレをしても怒られそうなので、これ以上はやめときましょう

この作品、前述のとおり結構長編のシリーズもの原作を元にしているので、劇場版にしたところで内容的にはかなり端折っているようです。
尺の割には登場人物が多く、その関係も詳しくは説明されないので、最後まで立ち位置が解らない人も居ましたけど、基本的には遠子、心葉、美羽の3人をメインに心葉のクラスメイトたちでサラッとまとめているような感じです。
この劇場版だけでストーリーが完結するように作られているので、OVA作品で明らかになっているエピソードが欠落していたりします。

ストーリーの軸の部分は心葉と遠子の恋の行方なんでしょうけど、かなりアッサリ目に仕上げられていて、あまり熱い展開にはなりません。
二人のラストはそれなりに盛り上がりますけど、古風かつすんなりし過ぎているような気もします。
そこが良い、という意見もあるかもしれませんけど。

最後のさいごに後日談的なシーンがあり、そこがお楽しみではあります(謎笑)

あまりキャラ萌えしないというか、個々のキャラに特別な思い入れを持たない私ではありますけど、遠子ちゃんは好きだなぁ~。
「文学少女」の定義を誤っているような気もしますけど(笑)、どちらかというと厳しい環境に置かれていても夢を持ち続け、確固とした自分の考えを持って行動する前向きさ、そして強い意志が垣間見える彼女がヒロインであることで、この作品が安直な恋愛モノに落っこちないでいられると思います。
心葉も中学生時代のかなり厳しいトラウマを抱えながら、最終的にはそれを克服し、自分の目的を再確認することで遠子に応えようとします。
なんというか目で見えるストーリーの行間に秘められたメッセージや物語が感じられて、思った以上に心に残る作品になっています。

画的には劇場作品なので、それなりに綺麗ですけど、キャラの安定感が今一つでProduction I.G.制作の割には、もうちょっとかな?
背景なんかは異様に綺麗でシャープなだけに、どうもキャラとのバランスが取れていません。
またキャラデザイン自体も少女マンガっぽい感じに仕上げてあるので、かなり独特なイメージになっています。
遠子の髪形をじっくり見ると三つ編みが次第におかしく見えてくるんですけどね…。
カミキリムシの触覚みたいな…(ぉぃ) というか殆ど地面に着くほどの長さの三つ編みってどうよ?(^'^;) しかもピンと張っている…。
あと蛇足ですけど、劇中の電車が東横線だわ~(笑)
心葉達が利用している駅は昔の田園調布っぽいですね。
周囲の土手や三丁目側のホームの壁の感じも似ているし…。

劇中には宮沢賢治作品がふんだんに登場し、各作品のフレーズが引用されていますが、それが物語のキーにも使われていて、賢治ファンの人も楽しめるんじゃないかと思います。

音楽もしっとりと美しく、作品世界に良くマッチしています。

OVA1巻目のイメージだけで観ると、中盤の展開でビックリするかもしれませんけど、全体を通して観ると、なんかほんのりと良いものを心の片隅に置いて行ってくれるような、そんな作品でした。

今月末にOVAの第二巻が出ますけど、美羽中心のストーリーらしいので、ちょと気が重いです(笑)

« イヴの時間 劇場版 (10/24) | トップページ | FORTUNE ARTERIAL 赤い約束 ニコ動配信版 (10/26~) »

アニメ雑感2010」カテゴリの記事

コメント

この記事へのコメントは終了しました。

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 劇場版 文学少女 (10/25):

« イヴの時間 劇場版 (10/24) | トップページ | FORTUNE ARTERIAL 赤い約束 ニコ動配信版 (10/26~) »