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2010年6月20日 (日)

戦場のヴァルキュリア (6/17~20)

今回の作品はわたしがヒロインです(ぉぃ)。
同じ名前(あくまでハンドル名ですけど)のキャラというのは、観ていてなんとも面映いですけど、実際ありふれた名前なんですよね、リアル世界でも。

ゲーム原作の作品ということでチョット警戒して観始めたんですが、序盤の初見からは少し印象が変化してきました。
2クールもの26話構成のうち5話目まで観た感じでは「リアル系戦争ドラマ」って雰囲気だったんですが、1話から全編通して観たら終盤ファンタジー色が強くなって、ちょっと微妙な感じに…。
19話辺りまでは確かに悲喜交々なストーリーが織りなす戦争を舞台とした人間ドラマなんですが、この作品のタイトルにもなっている「ヴァルキュリア」が前面に出てくると途端に妙な展開になり、もう何でもアリな状態になってしまいます。

舞台設定は架空の世界ですが、描かれているのは人間臭いドラマで、陳腐ではありますが戦争の悲惨さや虚しさ、人種差別、人と人との絆などなど、目新しさは無いものの、リアリティの強い構成、展開がなされていました。
途中でヴァルキュリア人についての説明もされ、その背景も提示されてはいましたが、実際にその力が現れたあとの展開は、リアリティのある戦争という枠からは大きく離れてしまいました。
最終盤の決戦?では相手方も常軌を逸した兵器を繰り出してきますが、その辺りは流石ゲーム原作というか、突飛な展開に唖然とするかも…?
それでも一応筋立てはシッカリしていて、トンデモ展開とまでは落っこちずに済んでいるように思います。 一応理由付けも理解の範囲内に収まっていますし。

ストーリーの基本はウェルキンとアリシアの恋愛模様を軸に、義勇軍の仲間たちと苦難や試練を乗り越え成長して行くという感じですが、様々なバックボーンを持って集まって来た同じ小隊の仲間のみならず、敵の将兵や異民族との関係などを時に非常なリアルさを持って描きだしています。
ともすれば非常に重苦しい展開が続くことにもなりますが、構成が上手く適度なストレスで押さえられたストーリーは佳作と言っても良いかもしれません。
同じヴァルキュリア人同士で敵味方として戦うことになるアリシアとセルべリアは、刃を交えることでそれぞれが戦う意味を見出して行きます。
その過程は重く、厳しい結果を伴いますが、そこから得られた答えは前向きで大切なものです。
しかしその代償は余りに大きく、失われたものは膨大で実際のところ得られたモノとは比較にならない程ではあると思いますが、この物語にそこまで追求するのは酷というものでしょうね。

程良いリアリティが全体のバランスを整えている、とでも言えば良いでしょうか。

作品世界のテクノロジーは実世界の第二次大戦以前のようで、飛行機は登場せずクラシカルな戦車が撃ち合うような状況です。
そこへヴァルキュリア人の桁違いな能力が持ち込まれるので、激しくバランスが崩れてしまうのがちょっと興醒めの要因になっています。

それまでは直接的に軍隊に無関係だった二人が、戦火の拡大と共に故郷が戦場に呑み込まれ、そこを取り戻すために軍隊に身を投じることになる導入部から、古参兵との確執、ウェルキンの義妹イサラに始まるダルクス人差別の問題、部隊に集うそれぞれが経験してきた戦争故の悲劇、そしてかけがえのない者を失う悲しさ、虚無感を覚え、その中で成長して行く人々をリアリティをもって描き切っています。

アリシアを巡る恋愛模様も序盤はコミカルに描かれていて、ヘタレな草食系ウェルキンと肉食系ファルディオとの三角関係のドタバタを楽しめますが、これが中盤以降ヴァルキュリア人の力が現れてからは変質して行きます。
その辺りからファルディオに対する見方が徐々に変わってしまい、最後の方では構成的にも彼が切り捨てられるような感じになっています。

「ダルクスの災厄」という殆ど神話のような理由で迫害される民族、という設定も結構高いウェイトを持っていて、部隊内でのイサラを巡る問題のみならず、国単位での差別政策のように非常に厳しく重い設定になっています。
物語の中で神話そのものの真相が語られ、ガリアでの状況は最終的に非常に意外性のある事実で解決に向かうことになります。
捏造された歴史に翻弄された結果の悲惨さは簡単には解決しないと思いますが、その辺りまでは流石に描かれていません。
この辺りの件はリアル世界で今現在進行しているような既視感を感じます。
嘘も百回言えばホントになる、という言葉もありますしね(゚ー゚;

なんか散文的になってますが、とにかくストーリーが人間臭く妙にリアルです。
戦争なので大切な人も死んでしまいます、ファンタジー色があると言っても、はやり死んでしまった人は戻って来ません。
しかも命令を出している将軍や政治家の無能ぶり、無責任さ、自己利益追求が露骨に描かれているので、観ていて頭にくること請け合いです(苦笑)。

ネタ的視点で見ると、敵役トップのマクシミリアンがもうなんというか、「中の人」のせいで印象が他の作品と被りまくりで、衣装が黒じゃなくて良かったねというか…(笑)。
終盤に登場する兵器は常軌を逸していて完全にオーバーテクノロジー状態で、そんなのあるんならとっくに戦争終わってるだろ!?という代物がバンバン出て来ます。
中の人の声はそれぞれツボにハマっていて、良い感じです。 特にアリシアの声が良く通る声質でなんか心地よいです。
ハネブタの存在意義がイマイチ良くわかんなかったけど、カワイイからまあいいかって?(笑) EDを作るために居るような気がしないでもないデス。

画的には非常に安定していて、キャラのデッサンも崩れることなく良い感じでした。
ただ画面上に殆ど常に鉛筆で描かれたようなデッサン調の斜線があって、少し気になります。 
キャラや物が動いてもテクスチャーとしての線は動かないんですよね…。
他の作品でも同様な作りの作品がありましたが、気になりだしたら耐えられない人もいるかもしれません。
あと戦車とか無機質な感じでヌルヌル動くCGなので、はやりチョット浮き上がっている感じがしますけど、比較的この作品では溶け込んでいる方ではないかと思います。

さて、この作品の好き嫌いはヴァルキュリア人能力発動を是と観れるかどうかに掛っているように思いますがどうでしょう?
リアルな戦争ドラマとして構成するなら19話までで纏めに入ってしまった方が良かったんじゃないかな?と。
ただそれだと最近のアニメ作品としてはかなり暗く地味なトーンになってしまうので、まあこんなものなのかな、という気もします。

当初の予想に反して、意外に良作だったかな~。

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